19世紀はイギリスの世紀、20世紀は米国の世紀だった。21世紀はアジアの世紀。世界はアジアに移動している。私もニューヨークの自宅を売却してアジアに移り住んだ。朝鮮半島では、劇的な変化が起きている。だからこそ、日韓トンネルは極めて重要だ。

私は日韓トンネルについて極めて楽観的だ。地質学者やエンジニアはうまくいくと言っている。マネービジネスの人々もうまくいくと言っている。日韓は借金を増やさずに実現が可能だ。

このようなプロジェクトは、人類の歴史の中でも、頻繁にあるものではない。これは非常に歴史的な時であり、歴史的なプロジェクトだ。

これは極めてエキサイティングなプロジェクトであり、日本を助け、韓国を助け、世界を助けるものだ。最近、日本人と韓国人が互いに怒鳴り合い、争っているのは本当に残念だ。なぜ日本と韓国は互いに争うのか。私の考えでは、日本と韓国はお金と時間とエネルギーを日韓トンネルなどのプロジェクトに費やし、繁栄のために協力し合うべきだ。そうすれば、全世界が一層豊かになる。日本と韓国はお金と時間とエネルギーを互いに争うために費やしているが、何も生み出さない。

日韓トンネルが実現すれば、北東アジアすべてに変化をもたらし、日本は世界、中国、ロシア、さらには欧州につながることになる。日韓トンネルは極めて大きなチャンスをもたらしてくれる。

私は子供と一緒に東京で車を買い、ロンドンまでドライブしたい。このトンネルがすぐに実現することを願っている。

[2019年9月16日 ジム・ロジャーズ氏 福岡講演会/単独取材]

ジム・ロジャーズ(Jim Rogers)

 

1942年10月、米国アラバマ州出身。イェール大学とオックスフォード大学で歴史学を修めたのち、ウォール街で働く。

1969年、ジョージ・ソロスとクォンタム・ファンドを設立し、10年で4200%という驚異的なリターンを叩き出す。ジョージ・ソロスと決別し、37歳で引退。

コロンビア大学で金融論を教えるなど活躍。2007年に「アジアの世紀」の到来を予測して家族でシンガポールに移住し、その後も数多くの投資活動および啓蒙活動をおこなう。

著書に『冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界バイク紀行』(日経ビジネス文庫)『世界的な大富豪が人生で大切にしてきたこと60』(プレジデント社)、『お金の流れで読む日本と世界の未来 世界的投資家は予見する』(PHP新書)、『日本への警告』(講談社+α新書)、他。